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2026-07-20 17:19:20 +07:00

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{
"dataList": [
{
"id": 0,
"content": "事件は、その無価値であった問答からちょうど一週間後に発生した。"
},
{
"id": 1,
"model": "단테",
"content": "<囚人の業務終了を承認します。>"
},
{
"id": 2,
"model": "파우스트",
"content": "ありがとうございます。今から変動可能性のある最大12時間の就寝および休息を開始します。良い夜を。"
},
{
"id": 3,
"content": "ファウストによる、いつも通りの口上。そしてまたいつも通りの、囚人たちが伸びをするときの<ruby=うめ>呻</ruby>き声。"
},
{
"id": 4,
"model": "히스클리프",
"content": "……。"
},
{
"id": 5,
"content": "しかし、たった一名の囚人が、その平凡さの合間からはみ出たような瘤のように膨れ上がっていた。"
},
{
"id": 6,
"model": "이스마엘",
"content": "…今度はなんですか?"
},
{
"id": 7,
"model": "로쟈",
"content": "いいの、イシュ~あいつがあんな風にひねくれてるのって、昨日今日のことじゃないでしょ?"
},
{
"id": 8,
"model": "로쟈",
"content": "ヒース~絶対に腹いせしてから部屋に戻ってね?毎回あなたの部屋から雷が落ちる音が聞こえてきて寝れないんだよね~。"
},
{
"id": 9,
"content": "…囚人たちの部屋。宿泊室であり、個人的な空間でもあり、監房でもあるその場所は、囚人たちの心象が反映されるという。"
},
{
"id": 10,
"content": "部屋の床と壁紙、そして全体的な雰囲気は彼らの基礎となる性格を通じて決定され、片方の壁にある窓はそれぞれの心象と感情によって少しずつ変わっていくようだ。"
},
{
"id": 11,
"content": "私は遠目で窓から覗いただけなので、細かいことまでは分からないけど。"
},
{
"id": 12,
"content": "…ヒースクリフが入った部屋からは時々、いやかなり頻繁に雷と嵐の音が聞こえてくる。"
},
{
"id": 13,
"model": "히스클리프",
"content": "…チッ。"
},
{
"id": 14,
"content": "普段なら「どうして俺がそうしなきゃなんねぇんだ?」って言い返しそうなヒースクリフも、ただ舌打ちだけで応える。"
},
{
"id": 15,
"content": "言い返す気力も無いという意味だろう。"
},
{
"id": 16,
"content": "そのおかげで、彼は他の囚人たちが全員部屋に戻るまで(正確にはファウストだけを除く)しかめっ面をして外から廊下を凝視していた。自分なりに気分を発散させていたのだろうか。"
},
{
"id": 17,
"model": "히스클리프",
"content": "…ほぉ?"
},
{
"id": 18,
"content": "そしてそれが、事件の引き金となった。"
},
{
"id": 19,
"model": "히스클리프",
"content": "…ん?おい、今見たら遠くにも扉がぞろぞろ並んでねぇか?"
},
{
"id": 20,
"content": "ヒースクリフが指し示した場所は、一週間前に私が指し示した場所と全く同じ方向。"
},
{
"id": 21,
"content": "超えるなという風に掛けられている立ち入り禁止線の向こうだった。"
},
{
"id": 22,
"model": "파우스트",
"content": "ヒースクリフ、必要以上に廊下を歩かない方が良いです。"
},
{
"id": 23,
"model": "히스클리프",
"content": "はっ。そう言われるとすっごく怪しくなってくんだけどなぁ。"
},
{
"id": 24,
"model": "파우스트",
"content": "怪しいものは何もありません。ファウストの言葉を聞く方がよろしいかと。"
},
{
"id": 25,
"model": "히스클리프",
"content": "まぁ、金銀財宝でも隠してんのか?"
},
{
"id": 26,
"content": "何も教えてくれないファウストの態度は、彼の好奇心を刺激するのには十分で…。"
},
{
"id": 27,
"model": "파우스트",
"content": "ヒースクリフ。やめなさい。後悔しますよ。"
},
{
"id": 28,
"model": "히스클리프",
"content": "…いつの間にかすげぇ感情的になったな、天才博士さんよぉ。"
},
{
"id": 29,
"model": "히스클리프",
"content": "まるで…ホントに何か隠してるみたいになァ!"
},
{
"id": 30,
"content": "引き止める暇もなく、彼は黒い空間の中へ飛び込んでいった。"
},
{
"id": 31,
"model": "파우스트",
"content": "……!"
},
{
"id": 32,
"model": "단테",
"content": "<あの中に…。>"
},
{
"id": 33,
"content": "私は当然の疑問を抱き、ファウストに質問を投げかけようとしたけど。"
},
{
"id": 34,
"model": "히스클리프",
"content": "ぐぁあああぁぁぁっ!!?"
},
{
"id": 35,
"content": "廊下の彼方、ここからは見えない空間からヒースクリフの悲鳴が一声、鳴り響いた。"
},
{
"id": 36,
"model": "파우스트",
"content": "ダンテ。今から私の左手を掴みながら、私に付いて走ってください。"
},
{
"id": 37,
"model": "단테",
"content": "<え、えっ?>"
},
{
"id": 38,
"model": "파우스트",
"content": "時間内に引っ張って出てくるには、私一人じゃ足りません。私も飲み込まれるかもしれませんから。"
},
{
"id": 39,
"content": "何を言ってるのか理解する暇も無く、ファウストはヒースクリフが走って行った方向へ駆けていった。"
},
{
"id": 40,
"model": "단테",
"content": "<あ…クソッ!お、置いてかないで!>"
},
{
"id": 41,
"content": "禁止線を越えて廊下を更に進むと、そこには三つの分かれ道があった。"
},
{
"id": 42,
"model": "단테",
"content": "<中央から悲鳴が聞こえてくる気がするんだけど…。>"
},
{
"id": 43,
"content": "しかしファウストは私の手を掴み、迷いなく一番左の廊下へ突き進んだ。"
},
{
"id": 44,
"model": "단테",
"content": "<ふぁ、ファウスト!急いでるのは分かってるけど…こっちの道じゃないんじゃ?さっき真ん中の道からヒースクリフの声が聞こえたんだけど…。>"
},
{
"id": 45,
"model": "파우스트",
"content": "分かっています。"
},
{
"id": 46,
"content": "何が「分かった」なのか、ファウストはただ黙って走るだけだった。"
},
{
"id": 47,
"content": "その次に出てきた分かれ道では、ファウストは右を選んだ。"
},
{
"id": 48,
"content": "そしてその直後、その廊下の左側五つ目の扉を開いて入っていった。"
},
{
"id": 49,
"model": "단테",
"content": "<なんだ…これ?>"
},
{
"id": 50,
"content": "付いて入った部屋を出るやいなや見えた、また別の廊下。"
},
{
"id": 51,
"content": "その果ては…まるで絶壁のようだった。"
},
{
"id": 52,
"content": "正確には、その廊下の果てに落ちてしまいそうな、まるで重力のような感覚がした。"
},
{
"id": 53,
"model": "단테",
"content": "<ヒースクリフ!!>"
},
{
"id": 54,
"content": "そして彼は、廊下の中央でありったけの力を振り絞りながら私たちの方に這い進んでいた。"
},
{
"id": 55,
"content": "力を抜いてしまえば、今すぐにでも廊下の果てに落ちてしまいそうな…。"
},
{
"id": 56,
"model": "히스클리프",
"content": "な…なんだよ、こいつらは…ここは…!"
},
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"content": "何も見えないけど、ヒースクリフの後ろにある闇の中に何かがあるような感覚が、確かにした。"
},
{
"id": 58,
"model": "단테",
"content": "<ファウスト、あの後ろには…。>"
},
{
"id": 59,
"model": "파우스트",
"content": "ダンテ、開かれたこの扉の取っ手をしっかり掴んでください。\n私の手もしっかり掴んでください。"
},
{
"id": 60,
"content": "ファウストが私の手に力を入れて、ヒースクリフの方にゆっくり近寄る。"
},
{
"id": 61,
"model": "단테",
"content": "<この廊下…傾いてない廊下だよね?一体どうして崖にぶら下がってるような感じがするんだ?>"
},
{
"id": 62,
"model": "파우스트",
"content": "それは…廊下ですからね。ダンテ、手を離してはいけません。"
},
{
"id": 63,
"content": "ファウストはそう答え、私の手を握っていない反対の手でツヴァイヘンダーを精一杯差し伸べた。"
},
{
"id": 64,
"model": "파우스트",
"content": "ヒースクリフ、これを掴んでください。"
},
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"model": "히스클리프",
"content": "イカれてんのか!?そのデケェ刃を掴んだら手が切れんだろ!"
},
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"model": "파우스트",
"content": "…手を深く切るだけで終わる方がマシだと思いますが。"
},
{
"id": 67,
"content": "ヒースクリフは呆れた目つきでツヴァイヘンダーと背後の闇を交互に見ていたが…。"
},
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"id": 68,
"model": "히스클리프",
"content": "クソッ…クッ、ぐぁぁああっ…!"
},
{
"id": 69,
"model": "파우스트",
"content": "ダンテ、引っ張ってください。力いっぱい。"
},
{
"id": 70,
"model": "단테",
"content": "<…あ、ああ!>"
},
{
"id": 71,
"model": "히스클리프",
"content": "うぅっ、ぐぅうっ…。"
},
{
"id": 72,
"model": "단테",
"content": "<はっ、はぁっ…。>"
},
{
"id": 73,
"content": "ヒースクリフを引き上げるやいなや…。"
},
{
"id": 74,
"content": "いや、引き上げるって表現が正しいのかは疑問だが…ファウストは来た道を戻らなければならないといいながら、何か訊ねる暇もないまま、ヒースクリフの両足を持ったまま反対方向へと走った。"
},
{
"id": 75,
"content": "私もそれに合わせて、ヒースクリフの頭が地面にザリザリと引きずられることが無いように、気を失った彼の両腕を掴んでその後を追いかけていった。"
},
{
"id": 76,
"content": "しばらくして…。"
},
{
"id": 77,
"model": "파우스트",
"content": "…ふぅ。もっと深い場所で方向を見失う前にこうなって、むしろ幸いだったといいますか。"
},
{
"id": 78,
"model": "파우스트",
"content": "ダンテ、時計を巻き戻していただければ。"
},
{
"id": 79,
"model": "단테",
"content": "<ヒースクリフは…大丈夫なんだよね?>"
},
{
"id": 80,
"model": "파우스트",
"content": "精神的なダメージが深刻かと思われます。このまま発狂してしまえば業務への支障が大きいでしょう。"
},
{
"id": 81,
"model": "단테",
"content": "<はぁ…。>"
},
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"id": 82,
"content": "私に選択肢は無かった。"
},
{
"id": 83,
"content": " "
},
{
"id": 84,
"model": "파우스트",
"content": "お疲れ様です、ダンテ。そう長くはない休憩時間が減ったのは残念ですが…。"
},
{
"id": 85,
"model": "단테",
"content": "<ファウスト。一体あの中には何がいるんだ?どこに繋がっているんだ?>"
},
{
"id": 86,
"model": "단테",
"content": "<今なら言えるんじゃないか?あんな…ものまで見たじゃないか。>"
},
{
"id": 87,
"content": "当然の疑問だった。一体何があの中にあるんだ、ヒースクリフは何に追われたんだ。"
},
{
"id": 88,
"content": "そして…。"
},
{
"id": 89,
"content": "どうしてそれは私たちに姿を現すことも、ヒースクリフを追い続けることもなく消えてしまったのか。"
},
{
"id": 90,
"content": "気になって気が狂いそうだったけど…。"
},
{
"id": 91,
"model": "파우스트",
"content": "……。"
},
{
"id": 92,
"model": "파우스트",
"content": "最初に申し上げました通り、ファウストに言えることは限定されています。"
},
{
"id": 93,
"content": "…うん、正直期待はしてなかった。"
},
{
"id": 94,
"model": "료슈",
"content": "廊下。そ・ん・わ・な。"
},
{
"id": 95,
"content": "いつの間に出て来たのか、良秀は煙草を咥えてブツブツ言いながらファウストと私の間を横切っていった。"
},
{
"id": 96,
"model": "파우스트",
"content": "しかしながら。"
},
{
"id": 97,
"content": "ファウストは今しがた誰も通り過ぎて行かなかったかのように、何もなかったかのように話を続けた。"
},
{
"id": 98,
"model": "단테",
"content": "<えっ?>"
},
{
"id": 99,
"model": "파우스트",
"content": "バス部署に急な空席ができることを防いでくれましたし。"
},
{
"id": 100,
"model": "파우스트",
"content": "報酬…ではないですが、今後のことを考えて一つくらいは教えておくのも悪く無いと思います。"
},
{
"id": 101,
"model": "단테",
"content": "<おぉ…は、はい!>"
},
{
"id": 102,
"content": "予想外の状況に、知らず知らず手を擦っていた。\nさぁ、これからどんなことを話してくれるんだろうか…。"
},
{
"id": 103,
"model": "파우스트",
"content": "…ダンテ、初めて行く場所で道を探すとき、あなたはどうしますか?"
},
{
"id": 104,
"model": "단테",
"content": "<うん?そりゃぁ…地図を開いて探すよね?>"
},
{
"id": 105,
"model": "파우스트",
"content": "そうですね。そして地図がなくとも地図のような表象が生じるはずです。"
},
{
"id": 106,
"model": "파우스트",
"content": "それなら、地図の中には…確実な開始地点と到着地点が存在するでしょうね。戻るときには、それを手繰って遡行するでしょう。"
},
{
"id": 107,
"content": "答えすら要らないような当然の話だ。とりあえず頷いた。"
},
{
"id": 108,
"model": "파우스트",
"content": "…これで答えになったと思います。"
},
{
"id": 109,
"model": "단테",
"content": "<え?>"
},
{
"id": 110,
"model": "파우스트",
"content": "しかし廊下では、特に扉を開けるときには開始地点を記憶してください。"
},
{
"id": 111,
"content": "突然終わってしまった対話に、鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしながら声を張り上げてしまった。"
},
{
"id": 112,
"model": "파우스트",
"content": "さぁ、ファウストはもう疲れました。それでは…。"
},
{
"id": 113,
"content": "あやふやな宿題だけを残し、彼女は私へ何か言う前に扉の中へと消えていった。"
},
{
"id": 114,
"model": "단테",
"content": "<やっぱりこうなると思った…。>"
},
{
"id": 115,
"content": "もどかしさに溜め息を吐いてみるが、哀れな時計からじゃ小さな風一つ起こらない。"
},
{
"id": 116,
"content": "相変わらず、どうしようもなく。"
},
{
"id": 117,
"content": "私にできることは電気で構成されたノートを開き、知り得たことを少しでも組み立てながら書き下していくことだけだろう。"
}
]
}