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2026-07-20 17:19:20 +07:00

299 lines
11 KiB
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"id": 1,
"content": "恐らくあり得たかもしれないし、あり得なかったかもしれない…。"
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"content": "全ての世界のキャサリンとヒースクリフが\n微かに感じ取れる互いの存在を叫びつつ、"
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"content": "見えないお互いを抱きしめようとしていた。"
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"place": "ワザリング・ハイツ 屋上",
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"title": "別の世界",
"content": "キャシー!どこだ?君をもう一度抱きしめたいんだ。"
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"model": "마왕히스클리프3",
"title": "別の世界",
"content": "君をずっと感じてたんだ。\nオレの側に寄り添ってることは確かに分かっていたんだ。"
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"model": "마왕히스클리프3",
"title": "別の世界",
"content": "君は地面の下じゃなくて、ここのどこかにいるんだ。\nそうだろう?"
},
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"teller": "全てのキャサリン",
"title": "全てのキャサリン",
"content": "ヒースクリフ!どうして私の側に来ないの?"
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"model": "마왕히스클리프3",
"title": "別の世界",
"content": "オレが君の心を引き裂いたんじゃないんだ。\n君が君の心を引き裂いたんだ。君の心を引き裂きながら\nオレの心まで引き裂いたんだよ!"
},
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"model": "마왕캐서린",
"teller": "全てのキャサリン",
"title": "とある全ての世界",
"content": "私の元へ来て、ヒースクリフ!私を寄せて抱きしめてちょうだい!\nここの風は寒すぎて私の身体も一緒に冷たくなっていくの、\nそれを融かしてくれるのはあなただけよ!"
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"content": "キャサリンとヒースクリフによって生まれた様々な世界が、\n目の前にいくつも見え始めた。"
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"content": "それはヒースクリフとキャサリンの、全ての可能性だった。"
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"content": "ほとんどは絶叫と悲痛に終わってしまっていたが、"
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"place": "とある未来のワザリング・ハイツ",
"content": "しかし、その無数の可能性の中にも\n静かなことこの上ない光景が見える。"
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"content": "外にはいつ建てられたのかも分からない\nヒースクリフとキャサリンの墓碑が見え…。"
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"content": "何も残っていない荒れ地の中にあるワザリング・ハイツで、"
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"content": "ヒースクリフとキャサリンに似た子供たちが残り、ワザリング・ハイツの庭で\nお互いの目を見つめながら幸せそうに笑っている。"
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"content": "あれだけのことがあったにもかかわらず、心は繋がり続けていた。"
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"place": "ワザリング・ハイツ 屋上",
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"title": "別の世界",
"content": "…あの子たちは。"
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"model": "마왕히스클리프3",
"title": "別の世界",
"content": "最初から全てを決めつけたまま…見ていたというのか…。"
},
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"content": "魔王ヒースクリフが消えながら、\n苦々しく呟いた最後の一言が宙に消えた。"
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"id": 21,
"content": "全ての世界のキャサリンが消え始めた。"
},
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"content": "最初から存在すらしなかったかのように。"
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"content": "そして全てのキャサリンが完全に消えると…。"
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"content": "変わりゆく可能性たちが、再び広がり始めた。"
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"content": "アーンショウはヒースクリフを裏路地から連れてきて。"
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"content": "ヒンドリーは相変わらずヒースクリフを軽蔑したが。"
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"content": "キャサリンのいないワザリング・ハイツには\nヒースクリフが耐えるべき理由は何もなかった。"
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"content": "それからワザリング・ハイツを早いうちに去ったヒースクリフは…。"
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"content": "それぞれ違う人生を歩み、違う人に出会い…。"
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"content": "キャサリンがいない人生を生きてゆく。"
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"model": "히스클리프다침",
"content": "……。"
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"content": "その全ての光景を、ここのヒースクリフも共に見ていた。"
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"content": "それぞれ違う人生を生きていくヒースクリフと、\n彼を置いて消えていくキャサリンを。"
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"content": "<……。>"
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"content": "ヒースクリフが私に嗚咽混じりの呪詛を浴びせたり、\nどうしてそうしたんだと胸倉を掴んできても十分理解はできる。"
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"content": "一人の存在を永遠に消してしまうということは\n想像だにできないおぞましいことであることを。"
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"content": "でもヒースクリフは全てを淡々と見ていた。\n一つも逃さず、記憶に刻み込もうとする目つきで。"
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"content": "そして…。"
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"content": "結局、何も残らなくなったのね。"
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"content": "黄金の枝を…持ってくのか、ネリー?"
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"content": "ネリーが屋上の<ruby=らんかん>欄干</ruby>に立って私たちを見ていたが、"
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"content": "囚人の大多数は倒れているか、意識がない状態だった。"
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"content": "…ネリーの手には屋上から引き抜いたらしき\n黄金の枝が握られている。"
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"content": "でもヒースクリフ…。"
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"content": "あんたは優しい子だから分かってくれるよね?"
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"content": "私に鏡の欠片を初めて見せてくれたあの人に、これを渡そうかなって。"
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"content": "……。"
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"content": "意味がないって分かってるでしょ。"
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"content": "あんたたちは全力を尽くして戦って倒れて疲れてる。\nそのときを待ち望んでたチーフバトラーを…どうやって止めるつもり?"
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"content": "あの時計が一周する頃には、私は姿をくらましてるだろうに。"
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"content": "……。"
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"content": "そうだな、今はお前を止める術はない。でも…。"
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"content": "取り戻すんだ。"
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"content": "黄金の枝と、オレのキャサリンを…。"
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"content": "……。"
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"content": "キャサリン?誰のこと?"
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"content": "わけの分からないことを言うんだね、ヒースクリフ。"
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"content": "…分かってる。"
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"content": "お前と他の人には、今や記憶のシミになっちまったってことを。"
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"content": "でもオレにとっては鮮明すぎて\n絶対に消せねぇんだ。"
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"content": "そんなに切実だっていうなら、取り戻せる日が来るように祈ってるね。"
},
{
"id": 62,
"model": "다친넬리",
"content": "黄金の枝さえあればどんな願いも…心も…叶うらしいから。"
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